ISO-8601

 

これまでの日時を表す文字列表現は、CCYY-MM-DD[Thh:mm:ss[.s...]] であった(7.5節)。 ここでは ISO-8601 に従って符号必須の5桁の年を許容するように定義を拡張する。

[±C]CCYY-MM-DD[Thh:mm:ss[.s...]]

ISO-8601 では 0年を含めるので、負の年に対して 0年を認識しない BCE(Before Common Era = 通常の西暦で紀元前を表すBC(Before Christ) と同義。同様の記法では AD(Anno Domini) を CE(Common Era) と表記する。)からのオフセットが生じる(例えば 1年=1CE, 0年=1BCE)。 4桁フォーマットで表現できる一番早い日時は 0000-01-01T00:00:00(1BCE) であり、一番遅い日時は 9999-12-31T23:59:59である。この表現はグレゴリオ暦に縛られており、現在の ISO-8601:2004 に準拠するなら FITS ファイルで使われる 1582年より前の日付はグレゴリオ暦のルールを遡って適用したものと解釈されなければならない。 この範囲外の日付は修正ユリウス日(MJD)かユリウス日(JD)を使うか、5桁フォーマットを使うことが推奨される。この場合の一番早い日時と一番遅い日時は、

-99999-01-01T00:00:00(=-100000BCE) +99999-12-31T23:59:59

である。この表記ではユリウス日の起源は -04713-11-24T12:00:00 である。



Osamu Kanamitsu
2019-02-15