HOWPol 観測/リダクション メモ
Update: 2010-10-05
- 観測開始前
- Cameraの一番右のWorkSpaceを開くと、howpolにsloginした端末やds9が立ち上がっているはず
(立ち上がっていなければ、端末を3つ開き、両方とも slogin howpol@howpol -X しておく。
パスワードはメモを参照)
- messiaサーバが起動しているか確認する(ある端末で MSA> というプロンプトが出ていればOK)。
出ていなければ、適当な端末で howpol@howpolにログインし、~howpol/messia/local にcdして、
messia howpol [enter]でmessiaサーバ起動。
- howsetup.sh を起動。検出器への電源が投入され、
- 別の端末で ~howpol/hwexp にcdして、./howpolmv image (又は spec, nimpol, wimpol) [enter]でモード設定。
この後の設定変更はこの端末で行う。
- ~/kanata/TMove を実行すると、望遠鏡の第3鏡交換、おおよその焦点合わせ、ローテータのオフセット
設定(上が北になるように)を行ってくれる。
- 望遠鏡の導入
- ~/kanata/TPointing hh:mm:ss.s +dd:mm:ss.s 2000.0 [オブジェクト名] と入れて
望遠鏡のポインティング
- focscan.sh 10(粗合わせの場合 focscan0.sh)などとして、焦点合わせを行う。
数字は0.1秒単位の露出時間。このシェルは、副鏡を現在の位置zに対し、z-0.15から
z+0.15まで⊿z=+0.05単位でステップ移動させながら(粗合わせの場合⊿z=+0.15単位で)、
7回多重露出を行ってから読みだす。その際、各星像が重ならないよう⊿δ=+10"ずつ
ずらすが、順序が判るよう7回目だけ+20"ずらす。)。星像を見てベストフォーカス位置と
思われる順序を[1-7]の範囲で入れる(小数点OK)。
- 分光の場合は、ポインティング完了後にスリット像を撮像し、チップ1で天体を
載せたい場所の座標(x1, y1)を覚えておき、次にスリットを外して撮像して
チップ1上での天体の座標(x2, y2)を求めて、~/hwexp/howpolinduc.sh x2 y2 x1 y1
[enter] とすれば楽に導入できる。
- 観測時
- 光学素子の切り替えは ./howpolmv で(./howpolmv -help でヘルプが表示)
- テスト露出は、~howpol/messia/local にて、sh read2.sh 10 (1秒露出の場合)
- 通常の露出は、~howpol/messia/local にて、./readid.sh 15 UP10023 2 1 [enter]
などと実行(15は露出1.5秒、UP100023は天体名、2はデータタイプが標準星、
1はビンニング1x1の意味)。
./readid.sh だけ入力すれば簡潔な使い方が表示される。
- 観測終了時
- howshutdown.sh を起動する。
- ちなみに、FITファイルは毎朝10時に自動的に /data と /mnt/camera/howpol/ の下に日付のディレクトリ
が作られてその中にコピーされ、ファイル一覧(obslog.txt)も一緒に作られる。コピーのログは
~howpol/messia/local/howfitscopy.log に付け足されていく。
望遠鏡のナスミスオフセット値: 2009年12月以降は -63.8°(2008年7月以降 +40.9°)
CCD温度: 173K で制御
CCDデュワー内気圧: 通常は1.0E-5 Torr以下(1.0x10E-3より高い場合はチームへ連絡)
CCD Z-stage ベストフォーカス位置: -190000(2011-7-15 CCDフランジ交換後実測値)
ナスミスローテータ中心座標: CCD_1 の ( 7 pix, 2192 pix )(2011-7-15 CCDフランジ交換後実測値)
観測ログシート [PDFファイル]
メシア5/M-front2関連
- howpol (192.168.0.140) へ howpol でログイン
- cd messia/local
- ./messia howpol ←メシアーサーバー立ち上げ
- ds9 ←ds9立ち上げ、tileモードにしておく
- ./init.sh howpol 0 0 ←メシアサーバーをinit
- ./erase.sh howpol /dev/ttyS0 ←CCDの焼きつき電荷を消去
- sh read2.sh 30 ←テスト露出(出力ファイル名は test_0.fits, test_1.fits)
- ./readid.sh 300 hd12345 1 1 ←通常露出(ファイル名はHP[通し番号]_0.fits, _1,fits)
- ./m howpol exit ←メシアサーバーを終了
- ./m howpol reset_all ←PC電源導入時と同じ状態に(ケーブル抜き差し可となる)
-
- ./m howpol 'mf2_com /dev/ttyS0 # status' ←M-front2ボード#のステータス表示(1:?, 2:bias, 3:ADC)
- ./m howpol 'mf2_com /dev/ttyS0 3 offset_w 0 0 0 -0.1650' ←ADCボードの電圧設定変更(最初の0 0がADCユニット番号[0-3]とポート番号[0,1])
- ./m howpol 'mf2_com /dev/ttyS0 3 st_eeprom' ←設定を不揮発性メモリに記憶
- ./m howpol 'test_ram2pci 0 2 100 0' ←転送速度測定(最初の0は、0又は1)
望遠鏡制御関連
- THowpolON ←望遠鏡をHOWPol観測用にセット(第3鏡移動、Ns視野角移動、副鏡focus移動)
- TPointing 01:22:34.5 -00:01:23.4 2000. ←望遠鏡を指定赤道座標へポインティング
- TFocus -4.40 ←副鏡フォーカス値を変更(引数無しだと現フォーカス値を表示)
- TNasrot -63.8 ←ナスミスローテータ位置角を変更(単位°)
- TOffset -40.0 +50.0 ←ポインティング位置のオフセット変更(絶対値)(単位")
- TDOffset -40.0 +50.0 ←ポインティング位置のオフセット変更(現状からの相対値)(単位")
- IsTelReady ←望遠鏡が追尾状態になるまで待つ
- IsNasmythReady ←望遠鏡がナスミス観測可能状態になるまで待つ(望遠鏡ポインティング及びTHowpolON の実行後に利用)
- focscan.sh [exp-time sec] ←ベストフォーカス値探し:副鏡フォーカス値を変えながら7点露出
駆動関係一般
- howpolmv [CMD] ←光学素子関連の一般制御(-help でヘルプ表示)
- howspec ←分光観測導入用ウィザード?
- texioON ←CCD関連電源オン
- texioOFF ←CCD関連電源オフ
- vacuumON ←真空計電源オン
- vacuumOFF ←真空計電源オフ
- stopread ←露出関係のコマンドをキャンセル (grbシェルなどもキャンセルされる)
- vacuumON状態ではわずかに迷光が入るので、現在はcronで昼間のみvacuumONするようにしている
- ~/messia/local/shutter t10s ←シャッターを1秒間、開放する
- ~/messia/local/shutter c ←シャッター開放をキャンセルして閉じる
- ~/messia/local/shutter flush ←シャッターの通信バッファをリセット
データ整理
- python idchange.py [in_start] [in_end] [out_start] ←ファイル番号付け替え(ヘッダー内IDも)
e.g., python idchange.py 0000011 0000015 0010000
- texioON ←CCD関連電源オン
- texioOFF ←CCD関連電源オフ
- vacuumON ←真空計電源オン
- vacuumOFF ←真空計電源オフ
- stopread ←露出関係のコマンドをキャンセル (grbシェルなどもキャンセルされる)
- vacuumON状態ではわずかに迷光が入るので、現在はcronで昼間のみvacuumONするようにしている
- ~/messia/local/shutter t10s ←シャッターを1秒間、開放する
- ~/messia/local/shutter c ←シャッター開放をキャンセルして閉じる
- ~/messia/local/shutter flush ←シャッターの通信バッファをリセット
ステータス関係一般
- howinfo ←ステージ類設定を手動で教え込む(FITSヘッダーに反映)
- obsinfo ←その日の観測者や天候の状態を教え込む(FITSヘッダーに反映)
- /tmp/TELstatus: 望遠鏡関連の情報(tel_statusというプログラムで~3秒ごと逐次更新)
- /tmp/ENVstatus: ドーム内外の気象情報(wl_ext_howpolというプログラムをcronで毎分起動して更新)
- /tmp/OBSstatus: 観測者や天気の情報(obsinfoというプログラムをマニュアル起動で更新)
- /tmp/HOWstatus: HOWPolのステータス(今はhowinfoというプログラムをマニュアル起動で更新)
その他