ASCII Table Extension のキーワード

次のページの表8のキーワードが必須である。 先頭は必ず XTENSIONキーワードであり、TFIELDSキーワードまではこの順に並んでいなければならず、これ以外の他のキーワードを間に挿入してはならない。


表 8: ASCII Table Extension の必須キーワード。
1 XTENSION= 'TABLE '
2 BITPIX= 8
3 NAXIS= 2
4 NAXIS1
5 NAXIS2
6 PCOUNT= 0
7 GCOUNT= 1
8 TFIELDS
  &vellip#vdots;
  (他の含まれるべきキーワード ...)
  TTYPEn, n=1,2,...,k ここで k はTFIELDSの値(推奨)
  TBCOLn, n=1,2,...,k ここで k はTFIELDSの値(必須)
  TFORMn, n=1,2,...,k ここで k はTFIELDSの値(必須)
  &vellip#vdots;
last END


各々のキーワードの意味は

XTENSION
値として文字列 'TABLE ' を持つ。

BITPIX
値として整数値 8 を持つ。

NAXIS
値 2 を持ち、データ配列が 2 次元 (行と列) であることを示す。

NAXIS1
表の各行の ASCII 文字数を表す非負の整数値。

NAXIS2
表の行数を表す非負の整数値。

PCOUNT
値を 0 として表の前にデータがないことを示す。

GCOUNT
値を 1 として、1つの表を持つことを示す。

TFIELDS
各行中のフィールド数を表す非負の整数値、最大 999 である。

TBCOLn
n番目のフィールドが始まる桁を示す整数値。行の最初の桁は 1 である。

TFORMn
n番目のフィールドがコードされている ANSI FORTRAN-77 フォーマットを表す文字列を値として持つ (文字は大文字でなければならない)。 次ページの表9のフォーマットが使える16。 数字をフォーマットの前につけて反復を表すことはできない。 数値は常に 10 進数で、2 進、8 進、16 進その他の表記をしてはならない。


表 9: ASCII Table Extension で有効な TFORMnフォーマット。
フィールド値 データタイプ
Aw 文字
Iw 整数
Fw.d 単精度実数
Ew.d 単精度実数、指数表示
Dw.d 倍精度実数、指数表示


他の予約されたキーワードとしては次のようなものがある。

TSCALn
n番目のフィールドの量が真の物理値でない場合に TZEROnキーワードと共に使われる、スケーリングファクター。デフォルトの値は 1.0 である。

TZEROn
TSCALnキーワードと共に使われる、ゼロ点。デフォルトの値は 0.0 である。

TNULLn
n番目のフィールドの定義されていない値を表す文字列である。

TTYPEn
n番目のフィールドの名前を与える文字列である。

TUNITn
n番目のフィールドの値に TSCALnTZEROnを適用したあとでの物理単位を表す文字列である。

n番目のフィールドの量から真の物理値を計算するための変換方程式は


physical value $\displaystyle =$ TZEROn$\displaystyle +$   TSCALn$\displaystyle \times$   field value$\displaystyle .$ (8)

Osamu Kanamitsu
2019-02-15