圧縮 image タイルは元の FITS image のピクセル順のまま binary table に格納されるべきである。
次のキーワードは圧縮 image の BINTABLE Extension への格納時に使うために予約されている。
- 0.1mm
- ZTILEn - [整数; に対しデフォルト 1]
圧縮タイルの n軸に沿ったピクセル数を表す正整数(n は 1から ZAXIS)。
このキーワードがない場合は ZTILE1 = ZNAXIS1 で他の ZTILEn は 1 とみなされる。
- ZNAMEi - [文字列; デフォルトなし]
圧縮・展開に必要なアルゴリズムのパラメータ名。
- ZVALi - [文字列; デフォルトなし]
上記で使われたアルゴリズムのパラメータ値。FITS で有効なデータタイプなら何でも使える。
- ZMASKCMP - [文字列; デフォルトなし]
オプションの null-pixel データマスクの圧縮に使われるアルゴリズム名。
- ZQUANTIZ - [文字列; デフォルトは `NO_DITHER']
浮動小数の image ピクセルを整数値に量子化する際に使われるアルゴリズム名。
このキーワードがない場合は量子化の際のディザリングなしとみなされる。
- ZDITHER0 - [整数; デフォルトなし]
浮動小数ピクセル値の量子化の際に使われるランダムなディザリングパターンの seed を与える正整数。
また、元の非圧縮 FITS image のキーワードの値やコメントのコピーのために ZSIMPLE, ZEXTEND, ZBLOCKED, ZTENSION, ZPCOUNT, ZGCOUNT, ZHECKSUM, ZDATASUM キーワードが予約されている。
これらは元の FITS image で関連するキーワードが使われてなければ使ってはならない。
もし FITS primary array や IMAGE extension が圧縮されたら、元の image の全てのヘッダーキーワードは(上で触れた必須キーワードを除いて)圧縮 image を含む binary-table extension のヘッダーにコピーされることが強く推奨される。
Osamu Kanamitsu
2019-02-15