table columns

圧縮 image タイルを含む FITS binary table のために 2つの column 名が予約されて定義されている。

0.1mm
COMPRESSED_DATA - [可変長; 必須] この column の各行は対応する image タイルを圧縮したバイトストリームを含む。 column のデータタイプは、圧縮アルゴリズムが 8-bit バイト, 整数の16-bits, 32-bits のどれを出力するかに応じて `1PB',`1PI',`1P'(もしくは `1QB',`1QI',`1Q') のどれかになる。
GZIP_COMPRESSED_DATA - [可変長; オプション] image タイルのピクセル値が Gzip でロスレス圧縮されていたら結果のバイトストリームはこの column に収める(`1PB',`1QB' フォーマットで)。 これらのタイルの対応する COMPRESSED_DATA column は null pointer となる。

浮動小数の圧縮のために次の節で述べるオプションの量子化法を使う場合は次の column が必須となる。

0.1mm
ZSCALE - [浮動小数; オプション] ZZERO と共に使い各タイルの浮動小数ピクセル値を整数値に変換するスケールファクター。



$\displaystyle I_i = \mathrm{round}\left (\frac{F_i - \mathtt{\texttt{ZZERO}}} {\mathtt{\texttt{ZSCALE}}} \right )$     (10)


ここで $ I_i$$ Fi$ はピクセル値の整数値と(元の)浮動小数値。 round 関数は結果を最も近い整数に丸める。

ZZERO - [浮動小数; オプション] 浮動小数のピクセル値を上式で整数にする時のゼロ点のオフセット値。

他にも未定義のピクセル値を量子化で変わらないよう保存するための ZBLANK や未定義ピクセルの位置を記録するための NULL_PIXEL_MASK も定義されている。



Osamu Kanamitsu
2019-02-15