: [国産の教育向けFITS ソフトウェア]
r.5
(Mkali
i で解析中の例)
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Makali
i (マカリィと読む)3 は教育現場で無償で簡単に使えることを目的に、国立天文台と(株)アストロアーツにより開発、配布されているソフトウェアである。
FITS 画像やヘッダのブラウズの他、画像演算(加減乗除)、ダーク・フラット処理、測光・位置測定や波長軸に沿ったスペクトルのグラフ表示などの各種測定機能を持っており、一通りの解析が可能である。
以前はユーザ登録が必要だったが、現在公開されている 2.1 ではユーザ登録不要になった(個人情報の扱いでの問題を避けるため)。従来も登録が必要なだけで無償で使えていたが、今後は登録の手間もなく、誰でも自由に使えるフリーソフトとなった。
現在は Windows 版のみ(英語版はあり)。
代表的な機能は次のとおり。
- 8,16,32ビット整数、32,64ビット実数、3次元以上のデータファイルにも対応
- 画像演算(画像の加減乗除)やそのバッチ処理
- バイアスやダーク差し引き、フラット処理などの1次データ処理
- ブリンク、測光や位置測定
- FITS ヘッダ表示
- スペクトル軸の表示(関係する WCS 対応)、測定やコントア表示
最新バージョンは 2.1 で、配布元には次からたどれる。(2016年3月版)
http://makalii.mtk.nao.ac.jp/
Osamu Kanamitsu
2019-02-15