以下のキーワードの時間値はヘッダーにのみ現れデータ中のいかなる時間軸とも独立である。DATEを除くとこれらは HDU でデータの時間的境界をトップレベルで与える。
- DATE (日時値): UTCでの HDU の作成日
- DATE-OBS (日時値): TIMESYSに従った ISO-8601 でのデータの時間
- MJD-OBS (浮動小数): TIMESYSに従った MJD でのデータの時間
DATE-OBSは FITS スタンダードで定義されているが、観測のスタート時とは限らず何らかの平均日時を指すこともあり、確実に特定するには次のようなキーワードを使う。
- DATE-BEG (日時値): TIMESYSに従った ISO-8601 でのデータのスタート時
- DATE-AVG (日時値): TIMESYSに従った ISO-8601 でのデータの平均時
- DATE-END (日時値): TIMESYSに従った ISO-8601 でのデータのストップ時
- MJD-BEG (浮動小数): TIMESYSに従った MJD でのデータのスタート時
- MJD-AVG (浮動小数): TIMESYSに従った MJD でのデータの平均時
- MJD-END (浮動小数): TIMESYSに従った MJD でのデータのストップ時
- TSTART(浮動小数): TIMESYSに従った MJDREF, JDREF, DATEREF のどれかに相対的な TIMEUNITの単位でのデータのスタート時
- TSTOP(浮動小数): TIMESYSに従った MJDREF, JDREF, DATEREF のどれかに相対的な TIMEUNITの単位でのデータのストップ時
FITS スタンダードで定義された代替軸のキーワード DOBSn, MJDOBn, DAVGn, MJDAn も許容される。上記の中では TSTART, TSTOP だけが時間参照値に相対的である。時間参照値に関して矛盾するキーワードがあった場合は JD値は DATE値を置き換え、MJD値は両者を置き換える。CTVALia, CDELTia キーワードやバイナリテーブルでの等価物もまた時間値を表現する。
ユリウス epoch とベッセル epoch は次のキーワードで表される。
- JEPOCH (浮動小数): ユリウス epoch。 TDBタイムスケールが仮定される。
- BEPOCH (浮動小数): ベッセル epoch。 ETタイムスケールが仮定される。
Osamu Kanamitsu
2019-02-15