: [ESO のビジュアライゼーションツール]
r.5
(jskycat で解析中の例)
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ESO (European Southern Observatory) では、天文イメージのビジュアライゼーションとカタログやアーカイヴへのアクセスツールである SkyCat6 を開発しており、それをベースにした Java 版の JSky パッケージも開発している。
JSky は Java ベースになったことで、Java 環境があれば機種・OS に係らず動作するのが利点であり、動作には JDK (Java Platform, Standard Edition Development Kit)とイメージングのツールキットである JAI (Java Advanced Imaging toolkit)が必要である。
現在は sourceforge での開発に変わったようで、JSky のメインアプリケーションである jskycat については、Windows, MacOS X, Linux 用にはバイナリも用意されるようになっており、インストール一発で動作可能となっている。
代表的な機能は次のとおり。
- FITS や他の汎用画像(JPEG, TIFF, GIF, PNG 他)が扱える
- 各種画像処理(ズーム、パン、カラーマップ、カットレベル等)が可能
- WCSに対応(天球座標表示可能)
- 圧縮された FITS 画像を扱える
- ローカルまたはウェブ上の各種天文カタログにアクセス可能(VO 含む)
- 画像に重ねてグラフィック描画や、プロットが可能
- グラフィックやカタログ検索結果を FITS テーブルに書き出し可能
- IVOA で開発されているプロトコル SAMP, PLASTIC で他アプリケーションと通信可能7
最新版は 3.0 で配布元は次のとおり。(2009年6月版)
http://jsky.sourceforge.net/
Osamu Kanamitsu
2019-02-15