FITS (The Flexible Image Transport System) は天文分野で使われるファイルの代表的フォーマット(形式)である。
最初は天体画像のデータを交換するために作成されたフォーマットだったが、継続的に拡張され、現在では、(天体スペクトルのデータ、X線観測のイベントデータ、天文カタログを収めた表データ)、などの天文分野で使われる一通りのデータを扱える汎用のフォーマットになっている。
IAU (International Astronomical Union = 国際天文学連合) の Division B 配下の commissionB2 に Data Representation Working Group(DRWG) が設けられ、そこの FITS Special Expert Group (FITS SEG) がフォーマット規約の管理をする予定である。この意味でも「お墨付き」の天文標準フォーマットと言える (歴史の項参照) 。
具体的なFITS ファイルの中身は次のようになっている。
Subsections
Osamu Kanamitsu
2019-02-15