■時間の参照値

時間の参照点としては3つのシステムが定義される。ISO-8601, JD, MJD である。これらの参照値は、前述の認識されるタイムスケールのどれかに付随する時間の値に対してのみ適用される。その場合、そのタイムスケールは特定されている必要がある。HDUのすべての時間が相対的に参照する時間の参照点は、次のどれかのキーワードで特定されるべきである。

MJDREF (浮動小数、MJDでの参照時間)

JDREF (浮動小数、JDでの参照時間)

DATEREF (日時値、ISO-8601での参照時間)

MJDREFJDREFは明快さまたは精度の理由で、整数部と小数部を別々に保持する2つのキーワードに分割されるかもしれない。

MJDREFI (整数値、MJDでの参照時間の整数部)

MJDREFF (浮動小数値、MJDでの参照時間の小数部)

JDREFI (整数値、JDでの参照時間の整数部)

JDREFF (浮動小数値、JDでの参照時間の小数部)

もし[M]JDREF[M]JDREI, [M]JDREFF の両方があった場合は整数部と小数部の値は単一値に対し優先されるべきである。単一値が2つのパートの片方のみとともにあった場合は単一値が優先されるべきである。何らかの理由でヘッダがこれらのキーワードのうち複数のものを含む場合は JDREFDATEREF に優先し、MJDREF は他の2つに優先する。3つのキーワードのどれもない場合、HDU の時間が ISO-8601 で表現されているなら問題ないし、そうでない場合は MJDREF = 0.0 が仮定されなければならない。もし、TREFPOS = 'CUSTOM' なら参照時間のキーワードがなくても合法であり、シミュレーションデータを扱っていると仮定するだろう(次セクション参照)。



Osamu Kanamitsu
2019-02-15