ASCII Tables

FITS フォーマットの成功は、配列の形になっていないデータベース (カタログ等) についての標準データ形式への要求を惹起した。 これが動機となり、表形式拡張部が定義された。これは、次のようなデータに対し応用することができる。

ASCII 表形式拡張部は、これ以前の FITS フォーマットと一般化拡張部の規則に従う。 表データは文字配列として記録される。各行はいくつかのフィールドから構成される。 各フィールドについての情報 (フォーマット (FORTRAN-77 様式)・位置・内容等) は拡張部ヘッダに記述される。

この形式は ADC(Astronomical Data Center) カタログ等で使用されており、現在は標準の一部としてスタンダードにも取りいれられている。 これは現在では以下の論文で参照可能である。(FITS Paper IV (第II部 参考文献[5]))


ここまでの、4 つの論文でまとめられている部分が、「基本」FITS 又は「原始」FITS を形づくっている。



Osamu Kanamitsu
2019-02-15